アイドルの過酷さと崇高

 どんなに人格攻撃されても、どんなにむごい誹謗中傷を受けても、揶揄されても、涙はひた隠して、ファンに最高の笑顔を見せ、勇気や生きる希望を与えてくれる。
 なんと強い、素晴らしい存在だろう。
 わたしには到底、到底、耐えられない。
 わたしは想像する、おそらくアイドルもぎりぎりのところで耐えているのだろう、と。悲しいことに心が折れてしまうこともあるのだろう、と。欝になって仕事に行きたくない、と思うこともあるのだろう、と。
 そうであっても、それを責めることなど、誰にも出来ないはずなのに。
 「いつも元気で笑顔で楽しそうなアイドル」という仮象を一皮剥けば、そこに横たわっているのは、過酷で、恐ろしい現実。「アイドルを生きる生身の人間」は、黒々とした悲愴性で、ほとんど塗りつぶされそうだ。
 それでも、頑張ってほしいと遠くからエールを送る。そんな資格はないことは承知の上でも。わたしにも、ごく少数ではあっても、応援してくれる人が居て、その声に救われているから。ありがとう、応援してくれる皆さん。